チーズの種類
チーズは、乳酸菌や酵素の働きで乳のたんぱく質を固めたものです。
牛や羊、ヤギなど原料となる乳の種類や発酵形式によっていろいろなチーズができます。
その数は世界中に1000種類以上あるといわれています。
ここでは、チーズにはどんな種類があるのかご紹介します。
01チーズの基本
チーズには大きく分けて2つの種類に分かれています。
ナチュラルチーズ
殺菌した牛や羊、ヤギなどの乳に、乳酸菌や酵素(レンネット)を加えて、たんぱく質(カゼイン)を凝固させて凝乳をつくり、そこからホエイ(乳清)の一部を取り除き、乳酸菌やカビ等の微生物で発酵・熟成させたものです。(一部熟成させないものもあります)
多様な種類や熟成のおいしさなどチーズ本来のおいしさを楽しむチーズですが、少しずつ熟成していくものですので、扱い方がデリケートです。プロセスチーズ
1種類または数種類のナチュラルチーズを砕き、たんぱく質を溶かす働きのある乳化剤を加えて、加熱・溶解・乳化し、再び成形し冷却したものです。
加熱により、熟成に関与する微生物や酵素の働きをとめていますので、保存性に優れ、品質が安定しています。 アウトドアなどでは、プロセスチーズが適役です。
02チーズのタイプ
世界中に1000種類以上もあるといわれるナチュラルチーズですが、大きく7つのタイプに分かれています。
フレッシュタイプ
カッテージチーズなど、熟成させずに作りたての風味を楽しむチーズで、水分が多くて柔らかく、くせのない味わいや新鮮さが魅力です。
そのまま食べるのはもちろん、サラダやお菓子作りにもよく使われます。
鮮度が命なので、早めに食べるのがおすすめです。チーズの種類:リコッタ、マスカルポーネ、クリームチーズ、カッテージチーズなど
白カビタイプ
カマンベールチーズなど、表面に白カビを植えつけて熟成させるチーズです。
熟成が進むにつれて中がクリーム色になり、加熱していないのにトロリとしていきます。 熟成が若いほど固くさっぱりとした風味で、熟成が進むにつれて柔らかくなりコクも増していきます。また、外皮の色、香りも変化していくので、くせを感じた場合はお好みで外皮を取り除いてお召し上がりください。(外皮はお好みでお召し上がりください)
果物やドライフルーツにもよく合います。チーズの種類:カマンベール、クロミエ、シャウルス、ヌーシャルテなど
青カビタイプ
ゴルゴンゾーラなど、内部に青カビを植えつけて熟成させるチーズです。
チーズ内部は大理石のような美しい青い模様になります。独特の香りは青カビの脂肪分解作用によるもので、芳醇な風味で味も濃厚、かなり塩味が強いのが特徴です。
そのまま食べるのは持ちろん、パンやクラッカーに合わせるほか、ドレッシングやソースに使われることもあります。個性的な香りやピリッと舌をさすような風味と塩味があるので、甘口ワインやはちみつと楽しむのがおすすめです。チーズの種類:ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンなど
ウォッシュタイプ
エポワスなど、チーズ表面を塩水やビール、地酒(ワイン、ブランデーなど)で何回も洗いながら、内部を熟成させるチーズです。
チーズの表面を洗いながら熟成させるため、深い風味が生まれ、個性的な香りをまといます。中身がトロっとしてクリーミーなものから、外皮の香りが強いものまで多種多様です。チーズ本来の味わいとなめらかな食感を楽しむために、「中身だけ」「皮だけ」「中身と皮を合わせて」の3段階でお楽しみください。(外皮はお好みでお召し上がりください)
カンパーニュや全粒粉のパンと相性抜群です。チーズの種類:マロワル、エポワス、リヴァロ、ショームなど
シェーブルタイプ
ヴァランセなど、ヤギの乳で作られたチーズです。
「シェーブル」とはフランス語で「ヤギ(山羊)」のことです。 牛乳から作られたチーズよりも歴史が古く、チーズの元祖といえます。ヤギ特有の強い風味が特徴で、爽やかな酸味のあるチーズです。形も大きさも多様で表面に灰をまぶしたものなど、個性派ぞろいです。チーズの種類:ヴァランセ、クロタン、セル・シュール・シェールなど
セミハードタイプ
ゴーダなど、チーズを作る工程の中で、プレスして水分を少なくした比較的硬いチーズです。
時間をかけて熟成が進むので、食べ頃が長く続きます。外皮は中のチーズをカビや乾燥から守る役目があります。必ず取り除いてお召し上がりください。
そのまま食べるのはもちろん、グラタンやパン、ピザにもよく合います。チーズの種類:カンタル、ゴーダ、サムソー、サレールなど
ハードタイプ
コンテなど、セミハードタイプよりももっと水分を少なくした硬質で重量のあるチーズです。
長期熟成(1年〜3年)させて作るので、濃厚な旨味が増します。外皮は中のチーズをカビや乾燥から守る役目があります。必ず取り除いてお召し上がりください。
そのまま食べるのはもちろん、粉状にして料理に使われることもあります。チーズの種類:エダム、チェダー、パスジャミーノ・レッシャーノなど
03新札幌乳業のチーズたち
新札幌乳業では、現在、8種類のチーズを製造・販売しています。
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カッテージチーズ
(フレッシュタイプ)生乳から乳脂肪分を取り除いた脱脂乳などを原料に作られるチーズです。
脂肪分を除去しても、たんぱく質やカルシウムなどの栄養成分はそのまま残されるためヘルシー志向の方に注目されています。くせのない軽い風味のチーズです。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりカッテージチーズ」は、小林牧場の生乳だけを使って作られています。 -
モッツアレラチーズ
(フレッシュタイプ)白く丸い形状をしたチーズです。見た目は表面がつるつると滑らかで、つきたてのお餅のようだとよく表現されます。 切ったものをカプレーゼやサラダなどにそのまま使ったり、加熱するとよくとろけて伸びるのでピザなどにもお薦めです。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりモッツァレラチーズ」は、使いやすいように輪切りにカットしました。 モチモチとした食感でわさび醤油で食べるのがお薦めです。 -
カマンベールチーズ
(白カビタイプ)フランスのカマンベール村が原産のチーズです。表面が白いカビで覆われているチーズで、内部はクリーム色です。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりカマンベールチーズ」は、常温にしばらく置いておくと内部がとろとろの食感になります。 -
カマンブルーチーズ
(青カビタイプ)表面が白いカビで覆われ、中には青カビを植えつけて熟成させたカマンベールとブルーチーズが合体したチーズです。 白カビのクリーミィな味わいに、優しい青カビの風味が加わり絶妙なバランスのチーズで、青カビが苦手な方にまずは一度試していただきたいチーズです。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりカマンブルーチーズ」は、ブルーチーズに使用しているタイプよりも優しい青カビを使ったほんのり青カビの風味があるチーズになっています。 -
ブルーチーズ
(青カビタイプ)チーズの内側に青カビを繁殖させ熟成させたチーズです。 青カビの熟成には酸素が必要なため、内側から外側へ酸素を求めて熟成が進みます。 独特の香りとピリッとした舌をさすような風味が特徴です。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりブルーチーズ」は、「日本人に合うブルーチーズを作ろう」というコンセプトのもとに作られた日本人に合わせた塩分とブルーの風味になっています。 -
超熟成ブルーチーズ
(青カビタイプ)チーズの内側に青カビを繁殖させ熟成させたチーズです。 青カビの熟成には酸素が必要なため、内側から外側へ酸素を求めて熟成が進みます。 独特の香りとピリッとした舌をさすような風味が特徴です。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 超熟成手づくりブルーチーズ」は、「手づくりブルーチーズ」をさらに独自の製法で追熟させ風味を強化したブルーチーズです。 -
ゴーダチーズ
(セミハードタイプ)ゴーダ村で13世紀頃から作られているオランダを代表するチーズです。 穏やかでくせのないマイルドな味わいのチーズで、熟成が進むと旨味が凝縮され濃厚な味わいになります。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 手づくりゴーダチーズ」は、昔ながらの手造り製法と4か月以上の熟成により、マイルドな風味としっかりしたコク味が自慢のチーズです。 -
ラクレットチーズ
(セミハードタイプ)スイスのチーズで、スイス料理「ラクレット」に使われます。 チーズの切り口を温め、皮が香ばしく中がトロリとなったところを削いで、茹でたじゃがいもやソーセージなどにつけて食べる素朴なお料理です。 「ラクレット」はフランス語で「削る」という意味の「ラクレ」が由来といわれています。
新札幌乳業の「北海道小林牧場物語 お手軽ラクレット」は、お料理に使いやすいように1個5g程度の大きさにダイス状にカットされています。